旅行

小淵沢の美術館

昨日は小淵沢で、キース・ヘリング美術館とアフリカン・アート・ミュージアムに連れて行ってもらった。 どちらも最近できたようだが、美術館としては、どちらも大きな立派な、意匠を凝らした建築であり、キース・ヘリング美術館のほうは、建築の賞ももらって…

川村記念美術館

昨日、n2さんから教えられた川村記念美術館に、マーク・ロスコとパトリック・ニューマンを見に行ってきた。美術館の描写と作品のインパクトは、n2さんのブログ小説で語り尽くされているので、今さらなのだが、あれは「千葉にはあるまじき美術館」である。千…

ら・ふろらしおん(仮名) 8

その晩は、困ったのはやはり歯磨きで、しかたないから便器一つの共同トイレで磨いていたら、ガチャガチャガチャ!「開かない! 壊れてる!」と外で叫ばれた。「使ってますよ」と声をかけたら「あー、すみませーん」と声がした。 とにかくテレビを見たりして…

ら・ふろらしおん(仮名) 7

食後にはどこかのスーパーで買ってきたような小さなケーキが出て、コーヒー紅茶はセルフサービスであると言われた。見ると、コーヒーのみならず、紅茶を電熱器の上に置いている。あれは煮詰まってすごいことになっているぞ。お湯を置いてティーバッグを置い…

ら・ふろらしおん(仮名) 6

6時半から夕食で、私は1階の食堂に降りた。運動靴を履いた、小デブのウエイターが現れ 「こ、こ、こちらでございます」 と案内してくれる。思ったとおり、家族連れとカップルで満席だった。鏡張りの壁際の席である。一部にさりげなく使うのならともかく、広…

ら・ふろらしおん(仮名) 5

民宿でもこれよりはまだ近代的じゃないかという、洗面台すらない4畳半の和室に押し込められ、私は苦笑いした。ここで、私は外資系の会社のディレクターで、英語もペラペラ喋れるし、立派な学歴の持ち主なんだ、なのにこの部屋ななんだ、なんて威張ってもしか…

ら・ふろらしおん(仮名) 4

「本格フランス料理を味わえるアンティークホテル」の玄関に、スリッパが所狭しと散乱している光景は、写真に撮りたいぐらいだったが、とにかく「すみませーん」と声をかけた。 見回すと、何やら気味の悪いアンティークの人形や、古そうな品物がそこかしこに…

ら・ふろらしおん(仮名) 3

私が助手席に乗り込み、彼女がエンジンをかけると、大音量で、セリーヌ・ディオンだか何だかの絶叫型ポップスが襲った。彼女はあわてず騒がず、そのままの音量で絶叫を聞きながら、車をスタートさせた。 帰り道が退屈だから私を誘ったのだろうと思っていたの…

ら・ふろらしおん(仮名) 2

多くの田舎の駅がそうであるように、安房鴨川の駅前にも何もなかったが、運良く巨大なジャスコが目に入ったので、最悪が予測されるホテルに行く前に腹ごしらえをしようと考えた。「ワンカップ大関」の隣では食事をする気にならなかったのだ。しかし空腹では…

ら・ふろらしおん(仮名)1

特急電車が南房総に近づくと、視界が開けて明るい海が見える。東京で見る海とはまた違い、どことなく南国らしい風情があって、心躍る風景なのだが、電車内は、そうはいかない。なにしろ春休み最初の土曜日で、特急わかしお号指定席は満席、ほとんどすべてが…

伊勢志摩旅行記4

最終日は、金のシャチホコを見ねばということで、名古屋城に行った。本丸御殿の復元工事というのが行われていて、2017年完成予定。大変なことである。お金もものすごくかかるに違いない。でも名古屋の人はそのへんのお金の算段は上手にするような気がす…

伊勢志摩旅行記3

今日で賢島を離れるので、英虞湾クルーズに乗ることにする。賢島駅の海岸側は、非常に寂しい。誰もいないし、店はシャッターを閉めているし、波の音がするだけ。こういう所が大好きなので、私はハッピーだ。クルーズが出発するまでの時間つぶしに、護岸壁み…

伊勢志摩旅行記2

志摩が好きなのは何と言ってもシーズンオフの静けさだ。静かなのが好きで小田原に引っ越したが、小田原だって十分都会だし、観光地だから、土日は賑わっている。シーズンオフの賢島には本当に誰もいない。ホテルの朝食にも5組しか来ていなかった。志摩観光ホ…

伊勢志摩旅行記1

1月からずっと18人の退職勧奨、いわゆるリストラを担当していて、ストレスがたまった。リストラは完了したけれども、今度はその余波で会社がガタガタしている。でもとにかく3日間休みを取って、家族と伊勢志摩の旅行に出ることにした。まず9時に猫2匹を動物…